ヨーロッパ7ヵ国旅行記で使用した撮影機材紹介
6、PCとペリフェラル類
◆撮影素材のプレビュー&保存について。
ヨーロッパの1ヶ月の旅を全編4Kで撮影するにあたり収録素材の取り扱い(保存方法)が一番大きな課題でした。
ちなみに4K収録×30日場合の素材量ってどれくらいになるのか…
撮影で使用したカメラと収録フォーマットは下記になります。
- ソニー ミラーレス一眼α6300 40K24p 60Mbps。
- パナソニック コンデジ LUMIX DMC-TX1 40K30p 100Mbps
- パナソニック ウエラブルカメラHX-A500 40K30p 72Mbps
HX-A500 (4K車窓カメラ)は鉄道で移動する時に車窓カメラとして使用。
3台の4Kカメラを使い分けて撮影した結果、1日の平均収録容量は75G(50G~100G)なりました。
よって75G×30日=2.25TB の容量が必要になります。
・保存方法については3つの方法を検討しました。
- 一番シンプルで確実な、ポータブルHDD。
- 自宅にNAS(Synology DiskStation)を設置しホテルからインターネットでアップロードする。
- オンラインストレージサービス「Dropbox」「OneDrive」などを利用する。
自宅のNASに海外から直接保存することが、ベストな選択だと思います。
しかし、結果的には一番確実で無難なポータブルHDDにしました。
理由として、旅先(ホテル)のインターネット回線速度の問題です。
1日平均で75Gもの素材をアップロードするのは現実的に厳しい環境でした。(ホテルによってはネットサーフィンすらも遅い)
そもそも、4Kのような大きなファイルをアップロードすること自体がホテルのネット環境からして迷惑な事で、仮に寝ている間に済めばいいですが、一日平均75Gの大容量をパブリックなネット環境で扱うことが不可能でした。
WD My Passport Ultra 3TB
ポータブルHDDは、WD製の3TBモデルをアマゾンで購入。
輸送や移動時の保護用に、アマゾンオリジナルHDDケースも同時購入しました。
WD My Passport UltraにジャストフィットのアマゾンオリジナルHDDケース
実際の使用機材ついて簡単に紹介します。
作業用PC: Surface Pro
4K素材の取り込みはまったく問題ないレベルですが、素材のプレビューに関してはスペック的に厳しい。
(追記、プレビューソフトの問題も左右するようで、 PlayMemories Homeは32bitアプリなので、動作が遅い)
最新スペックのSurface Proであれば、旅PCとしてサイズ的にベストデバイスだと思います。
取り込み&プレビューソフト:Sony PlayMemories Home
フリーソフトとしては優秀で、メーカー・フォーマットが異なるカメラで収録した4Kファイルをメモリーカードから簡単に取り込むことが出来ます。
素材のプレビュー以外に、動画から静止画の切り出しが可能。
またタイムラプスムービーの作成も現地で行えました。
1ヶ月の長丁場ですから、HDD容量を極力抑えたかったので、毎晩ホテルで取り込み行いながら、OKカットとNGカットの切り分けを行う予定でした。
しかしながら、Surface Proは Core i7でもCPUの世代が古い為、先ほど触れた通りプレビューはできるのですが、レスポンスが素材の数についていけないので、カットの切り分けはあきらめて、収録カット全てをポータブルHDDに保存しました。
帰国後の作業は増えますが旅先で睡眠時間の確保につながったので、結果的に正解でした。
旅先では余計な負担や機材関連の心配事を極力減らして、次の撮影プランや準備に時間を使える事が出来きました。
4K素材の取り扱いについての所感を述べてみました。