ヨーロッパ7ヵ国旅行記で使用した撮影機材紹介
5、Sony α6300
◆4K動画のオートフォーカスについて
初回の「ジンバルとメインカメラ」で触れました、
Sony α6300の4K 動画のオートフォーカスについて紹介します。
ご承知の通り、Sony α6300はミラーレス一眼レフカメラなので、
基本的にはスチル(静止画)をメインにしたカメラですが、ソニーのαシリーズは
動画にも力を入れたマシンとも一般的に評価されています。
α6300はαシリーズの中ではエントリーモデルになります。
特に上位機種α7シリーズの4K 動画撮影については、一眼カメラの中でも最強のマシンと言われています。
それでは、ヨーロッパ旅行映像を素人が4K 撮影に挑戦する為のカメラ選定理由について説明します。
- 予算的にカメラ本体価格を10万以下抑える。
- 4K 撮影は特に夜間のフォーカスが難しいので、オートフォーカス機能が優れている。
- ジンバルとの組み合わせて街歩き撮りが出来るサイズと重量。
- 画角について、4K 撮影時に全画素読み出しができる。(画角が狭くならない)
以上 この4点を満たしたα6300を購入しました。
それでは、オートフォーカスのサンプル映像を紹介します。
※撮影場所:モンサンミッシェル
暗いところからのパン。これくらいの追従性なら問題ない。
もう少し速めてパンしてみました。
カメラテスト左右に振ってみました。頑張って追随します。
パン&ズームでいじめてみました。
10万以下のエントリーモデルで4K 撮影時にこれだけの高速AFが出来ましたので評判通り満足できる結果でした。
「サイズ/重量」と「全画素読み出し」については、別途ジンバルのレビューと広角レンズ編でご報告します。
※気になった点について
1、長時間撮影時の熱暴走問題。
購入前から情報は知っていまして、30分以上録画した場合にオーバーヒート状態になり、カメラが停止します。
いきなり停止するのではなく、カメラ本体の液晶画面に警告表示が出て数分後に停止する感じです。
警告表示 ヘルプガイドより抜粋
主に旅行用途なので、ライブやイベントなどで長回しすることがなく、長時間連続撮影についてはあまり気にしていませんでしたが、
実際にREC/STOPをこまめに行う撮影スタイルでも、30分程度連続で使用するとオーバーヒートが発生しました。
個人的には、APS-Cクラスの大型イメージセンサーを使い高精彩な動画や高速で連写を行うには多くの電力を使用するため、高画質と撮影時間はトレードオフの関係であると考えておりました。
またコンパクトミラーレスだけに放熱対策も難しいのではないでしょか。
そこで対処法としては、
- 警告表示が出ると電源を切りバッテリーを交換する。
- 時間があれば、バッテリーを取りはずし、バッテリーの蓋を開けたまましばらく冷やす。
- サブカメラに切り替える。
4K撮影に特化した使用の場合、バッテリーも1時間持たないので、オーバーヒートのタイミングに合わせてバッテリー交換を行えば、効率よく使えます。
(ちなみに予備も含めバッテリーは常に4つ携帯していました)
補足:ファームウエア Ver. 2.0がリリースにより以下の改善がありました。
「“自動電源OFF温度”機能が追加され静止画撮影時の温度制御アルゴリズム最適化による、撮影動作の安定性向上」(ソニーWEBサイト抜粋)
静止画撮影時となっていますが、動画も改善されているようで、YouTubeの比較動画を見ている限りでは、従来の倍近くの60分程度の連続撮影が出来ていました。
2、本体液晶のタッチパネル非対応。
今どきのカメラでは珍しい、本体液晶のタッチパネルに対応していない。
とっさの設定変更はタッチパネル操作ができないとやっぱり不便です。
高速オートフォーカス機能を搭載していますが、タッチフォーカスがあれば最強でしょうね。
(上位機種のα6500はタッチフォーカスに対応していますので、10万オーバーですがコンパクトミラーレスではベストカメラでしょうか?)
APS-Cクラスの大型イメージセンサーを使い高精彩な動画や高速で連写を行うには多くの電力を使用するのと、α6300のようなコンパクトボディーの場合、放熱対策も難しいと
以上、α6300 4K動画のオートフォーカスのレビューでした。