機材紹介㉔ さよならデスクトップ・ROG Zephyrus G15 4K動画編集編

 

今回のテーマは、前回の機材紹介㉓購入編に続き、実機のスペックを検証した4K動画と使った編集編をお伝えしたいと思います。

新たに購入したゲーミングノートパソコンROG Zephyrus G15の性能が「さよならデスクトップ」の過激なタイトルに見合う結果を残せたのか?

自身が運営するYouTubeチャンネル『ヨーロッパ鉄道の旅』の動画編集で検証します。

動画編集で主に使用しているソフトが、PowerDirector 365とDaVinci Resolve Studioになります。

PowerDirector 365はコンスーマー向け、DaVinci Resolve Studioプロフェッショナル向けの編集ソフトですが、

新しいノートパソコンでこれまで使用していたデスクトップパソコンと遜色が無く使えるか比較してみます。

比較する旧自作デスクトップパソコンスペックは、

CPU:Ryzen 7 1700、GPU:GeForce GTX 1660 SUPER、作業ストレージ:M.2 NVMe SSD。

CPUは第一世代のRyzen 7 1700になります。

GPUは、最新のGeForce GTX 1660 SUPERに更新していました。

新ノートパソコン ROG Zephyrus G15はCPU:AMD Ryzen 7 4800HS モバイルプロセッサー + AMD Radeon グラフィックス

GPU: NVIDIA GeForce RTX 2060 Max-Q 、作業ストレージ:M.2 NVMe 

ベンチマーク比較表(参照)では新ノートパソコンROG Zephyrus G15が搭載する、AMD Ryzen 7 4800HS の方が勝っているようです。

 

それではメイン編集のPowerDirector 365で検証してみます。

ワークフローとしては、素材の取り込み~編集、タイトル入れ、エフェクトを追加して、完パケまでを行います。

(完パケ完成後、PowerDirectorの出力メニューからYouTubeに直接アップロードします)

検証で使用したプロジェクトイメージが下記になります。

使用したプロジェクトは5分36秒の尺で、全クリップに色補正し、オープニングの40秒とエンディングの20秒は5レイヤーほど使用しています。

ファイル種類はMPEG-4 4K 3840×2160/30P

結果:旧自作デスクトップパソコンでのエンコード時間は、

9分24秒でした。

タスクマネージャーで確認しましたが、CPU8コア16スレッド均等に処理しています。(使用率79%程度)

GPU:GTX 1660 SUPERの使用率(45%)

CPU,GPUもそれぞれ均等に処理している感じです。

続いてメインのROG Zephyrus G15で検証してみます。

PowerDirectorの出力メニューから、高速ビデオレンダリング技術の「NVIDIA NVENC」を選んで開始します。

結果:ゲーミングノートパソコンROG Zephyrus G15エンコード時間は、

6分23秒です。旧デスクトップ比較で約3分の短縮です。

タスクマネージャーで確認しましたが、CPU8コア16スレッド均等に処理しています。(使用率100%)

GPU NVIDIA GeForce RTX 2060の使用率は54%でした。

プロジェクト尺のリアルタイムまではいきませんでしたが、期待通りの結果です。

ちなみに、ROG Zephyrus G15のAMD Ryzen 7 4800HS モバイルプロセッサーには内蔵のiGPU としてAMD Radeon グラフィックスも搭載されているので、こちらも検証してみます。

PowerDirectorの出力メニューから、高速ビデオレンダリング技術の「AMD Video Coding Engine」を選んで開始します。

結果は7分42秒です。内蔵グラフィックなのでおまけ程度と思っていましたが、

好結果を残しました。

タスクマネージャーで確認しましたが、ただ気になることが、

GPU NVIDIA GeForce RTX 2060の使用率を見ると52%と結構仕事しており、

AMD Radeon グラフィックスは9%前後でした……

AMD Video Coding Engine」を選んでも、より高性能なNVIDIAに依存する傾向があるのか?

数字からもそんな結果になっています。

最後に「高速ビデオレンダリング技術」OFFにしてCPUだけで検証してみました。

結果は9分09秒でした。

こちらもタスクマネージャーではNVIDIA GeForce RTX 2060のGPUが30%ほど使用しているので、

純粋に100% CPU処理はしていないようです。

しかしながら今回の検証で3パターンのエンコードを試してみましたが、

全てにおいて旧自作デスクトップパソコンよりも高速に処理してくれました。

タイトルの「さよならデスクトップ」が実証できたかな?と自己満足ながら思っています。

 

購入編でも触れましたが、このスペックで15万以下は、大変お買い得な商品だと改めて感じました。

これかも活躍してくれそうです。